「ICT」とは、「情報通信技術」を表す略語であり、Information and Communication Technology
の頭文字を取っています。
3次元データと、ICTを組み込んだ建設機械を活用する「ICT施工」は、これまでとは違った
アプローチを可能にする革新的な施工技術です。
文本工業はこれまでにも「情報化施工」分野に注力してきましたが、今後はICT施工の活用を通じて、
お客様に対して付加価値の高いサービスを提供してまいります。
ICT活用による3つのメリット
ICT施工の主な目的は、効率向上です。視覚確認や測量の手間を減らし、施工効率を高めます。具体的には、ドローンや3Dスキャナーを使用して3次元データを作成します。これにより、従来の目視や作業が不要となり、効率が向上します。国土交通省のデータによると、土工では約3割、舗装工や浚渫工では約4割の作業時間削減効果があります。
ICT施工を採用することで、建設機械周辺の作業を減少させ、作業員の安全性を確保することができます。自動制御技術の導入により、労働災害を予防すると同時に、少ない人数で工事を行うことができるため、工事現場全体の安全性が向上します。作業員は従来のように危険な作業から解放され、より高度な管理と監視が可能な状況で作業に専念できるようになります。
ICT施工では、3次元データを利用して建設機械を自動制御するため、正確な測位情報を送信します。正確なデータに基づいて作業を自動化することで、作業精度を向上できます。例えば、土工や舗装などの工事におけるマシンコントロール、災害復旧現場での機械の遠隔操作、基礎工事での計測やモニタリングなどがあります。
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ドローンまたは地上型レーザー機を用いて、迅速かつ高精度なレーザー測量を行います。収集した情報は3次元データとして整理し、その後の設計や施工に有効に活用されます。
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視覚化された現場データを活用し、工事のシミュレーションを進行します。
経験豊富なスタッフが、適切なプランの策定と提案を行います。
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ICT建機を活用し、安全で精度の高い施工を行います。ICT施工によって作業効率が向上し、従来より工事期間が短縮できるのはもちろん、人手不足が解消される点もメリットです。
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従来の、人が行う測定方法ではなくドローン・地上型レーザー機を使用することで、3次元データに基づいた検査が可能となります。最終的に、計画から納品までの一連のプロセスをデータ処理して工事の完成度を高めます。